2008年1月15日火曜日

歯科治療と金属アレルギー

歯科治療において「金属アレルギー」は注意を払わなくてはならない存在です。
手や足に原因不明の湿疹や水泡が現れ、肌が荒れてしまう症状が出たり、口の中の歯茎が荒れたるような場合、様々な原因が考えられますが、それはもしかしたら歯医者での治療に由来する金属アレルギーの可能性が1つの理由として考えられます。

歯科治療で使用される金属には被せ物では金、白金、銀、パラジウム、アマルガム、コバルト、ニッケル、セラミック、レジン樹脂等、インプラント(詰め物)ではチタンが使われます。
セラミック=チタン>金、白金>パラジウム>コバルトクロムニッケル>アマルガム(水銀の合金)
という順に金属アレルギーの症状を引き起こしやすくなります。
つまり、チタンが最もアレルギー症状を引き起こしにくいということになります。
(レジン樹脂はアレルギーについてあまり報告されていません)

金属アレルギーの原因は一般的にアクセサリーやピアスなどであるといわれていますが、実はアレルギーの人の半分近くは歯のつめものやかぶせものが原因であると考えられています。
歯科治療では口の中に金属が入ため、最も人体への影響も大きいのです。

審美歯科では、審美的な要素からインレーを金属からセラミックやレジンに治療しなおすといったことを行いますが、人体への影響から考えても審美歯科での治療技術を活用する必要があるといえます。

0 件のコメント: